地域進行と公営住宅−「土佐派の家」つくり−vol.3 山本長水
2012/03/13
(社団法人日本住宅協会発行「住宅vol.61」
特集ページ「公営住宅の新たな使命」より)
佐川町町営住宅


佐川町の一連の町営住宅は1991年、審査委員長を藤本昌也として
行われた設計競技に「土佐派の家」のコアメンバーである西森啓史
と太田憲男が共同して最優秀賞を受けたことから始まっている。
1992〜1994年には東元町団地、花の木団地、古市団地等で、2000
年に三野団地、2008年には稲荷団地で「土佐派の家」の手法による
一連の町営住宅が実現している。これらは既存の公営住宅の老朽化
に伴う住み替えの重要に対応したものであるが、佐川町が1989年か
ら取り組んでいたホープ計画による景観や街づくりの流れに添う公
営住宅マスタープランに基づくものである。
ここで、設計者は景観のみでなく、一歩踏み込んで「集まって住
むことの楽しさ」や「互いに支え合う住まい方」の提案をし、それ
が入居者のほとんどが65才以上の高齢者であることを踏まえて、玄
関の段差を無くす、階段を緩やかにするなどの身体的機能に配慮し
たバリアフリーは当然のことであるが、住居同士のつながりによる
「精神面のバリアフリー」をも目指している。
1、2階で住まい手が異なるフラットタイプの三野団地や稲荷団地
では、2階の床レベルで「通路」で結ばれ、別の棟にもその「通路」を
介して歩き回ることができ、スロープによって容易に2階に上れるよ
うにも計画している。
また屋外階段をガラスのスクリーンで囲い、雨に濡れずに2階にア
クセス出来るようにしたり、「支え合う生活」がスムーズに出来る
ように工夫されている。
「土佐派の家」の地域産木材産業への配慮として、おもとして使
われているスギ材の部材寸法の整理統一など木材供給の簡素化、単
純化がここでも意図されている。
特集ページ「公営住宅の新たな使命」より)
佐川町町営住宅


佐川町の一連の町営住宅は1991年、審査委員長を藤本昌也として
行われた設計競技に「土佐派の家」のコアメンバーである西森啓史
と太田憲男が共同して最優秀賞を受けたことから始まっている。
1992〜1994年には東元町団地、花の木団地、古市団地等で、2000
年に三野団地、2008年には稲荷団地で「土佐派の家」の手法による
一連の町営住宅が実現している。これらは既存の公営住宅の老朽化
に伴う住み替えの重要に対応したものであるが、佐川町が1989年か
ら取り組んでいたホープ計画による景観や街づくりの流れに添う公
営住宅マスタープランに基づくものである。
ここで、設計者は景観のみでなく、一歩踏み込んで「集まって住
むことの楽しさ」や「互いに支え合う住まい方」の提案をし、それ
が入居者のほとんどが65才以上の高齢者であることを踏まえて、玄
関の段差を無くす、階段を緩やかにするなどの身体的機能に配慮し
たバリアフリーは当然のことであるが、住居同士のつながりによる
「精神面のバリアフリー」をも目指している。
1、2階で住まい手が異なるフラットタイプの三野団地や稲荷団地
では、2階の床レベルで「通路」で結ばれ、別の棟にもその「通路」を
介して歩き回ることができ、スロープによって容易に2階に上れるよ
うにも計画している。
また屋外階段をガラスのスクリーンで囲い、雨に濡れずに2階にア
クセス出来るようにしたり、「支え合う生活」がスムーズに出来る
ように工夫されている。
「土佐派の家」の地域産木材産業への配慮として、おもとして使
われているスギ材の部材寸法の整理統一など木材供給の簡素化、単
純化がここでも意図されている。
地域進行と公営住宅−「土佐派の家」つくり−vol.2 山本長水
2012/03/12
(社団法人日本住宅協会発行「住宅vol.61」
特集ページ「公営住宅の新たな使命」より)
県営住宅十市団地木造棟3階建

木造で3階建の公営住宅を建てることには1996年同時
それほど前例があるわけではなく、従って安定した手法
は出来上がっていない状態であった。ここでは地場産の
木材などを使った土佐派の手法が評価されて、設計者に
山本長水が指名された。木造3階建となると耐火性能と
遮音性能をどう具体化するかが大きな課題であったが、
ここではどこまでも伝統の建材と職人の手仕事を尊重す
るようにしている。
音材にコンクリートなどを使う手法は採らないで、柱
梁は燃え代を兼ねて大きくし、240角の柱や300角の梁、
40mm厚の床板などをインテリアに見せて使う木造らしい
表現を大事にしている。15戸の片廊下型の棟4棟60戸の団
地で、高齢者対応であり団地内はもとより、十戸内も全
て車イス対応にしている
外壁の土佐漆喰は広大な壁面になるので、伝統の手法
に手を入れて銅板製の水切りをつけて左官が息を継げる
よう細分化している。
地域振興と公営住宅―「土佐派の家」つくり― 山本長水
2012/03/09
社団法人日本住宅協会発行「住宅vol.61」の特集ページに
山本長水建築設計事務所代表山本長水氏の記事が掲載されました。
旧東津野村(現津野町)船戸団地
高知県の西部を流れる大河、四万十川は清流で知られているが、
この団地はその源流域の流れに沿って建てられている。単身者を
含む若者の村への定住を促す目的を持った公営住宅で17棟ほど
が計画されたものである。
当初は「土佐派の家」の活動母体である(社)高知県建築設計監
理協会の当時の上田堯世会長に設計が委託される筈であった。団
地の美観と「土佐派の家」に様々な可能性を求めようとしたのか、彼
は若いメンバーに呼び掛けて、皆が一棟ずつ別々に設計することに
なったのである。
1,000万円余りの公営住宅の設計で、経済的には問題もあるとこ
ろであったが、この呼び掛けに10人ほどが応じて、個々に別々であ
りながら、団地の家並としての一体感を損なわない形を皆で議論す
ることになったのである。

屋根は燻し桟瓦の切妻で5寸勾配、外壁は土佐漆喰と杉板に限るこ
とで皆の合意を得ている。これはその後の「土佐派の家」のデザイン方
向に大きく影響を及ぼしたものと考えられる幸せな出来事であったとい
うことができる(1996〜98年、単身者用6戸、家族用15戸)。
美しく住まうために 〜住宅相談会&作品展示会〜
2009/06/03
土佐派ネットワークスの第1回住宅相談会&作品展示会を開催していますのでお気軽にご来場ください(相談、入場共無料)。
■会 期 / 6月13日〜6月28日
■時 間 / AM10:30〜PM5:30(展示はPM8:00まで)
■相談員 / 17日〜19日 いずれかの建築家1名
20日(土) 太田憲男、西森啓史、山本長水
21日(日) 上田堯世、細木茂、松澤敏明
22日〜26日 いずれかの建築家1名
27日(土) 6名全員
28日(日) 6名全員
■場 所 / アトラクト・ラルゴ(attract LARGO)
1階ラルゴギャラリー
高知市南久保10−28
TEL 088-880-9877
>地図


6月14日の高知新聞朝刊

6月14日の様子
■会 期 / 6月13日〜6月28日
■時 間 / AM10:30〜PM5:30(展示はPM8:00まで)
■相談員 / 17日〜19日 いずれかの建築家1名
20日(土) 太田憲男、西森啓史、山本長水
21日(日) 上田堯世、細木茂、松澤敏明
22日〜26日 いずれかの建築家1名
27日(土) 6名全員
28日(日) 6名全員
■場 所 / アトラクト・ラルゴ(attract LARGO)
1階ラルゴギャラリー
高知市南久保10−28
TEL 088-880-9877
>地図


6月14日の高知新聞朝刊

6月14日の様子
